妖怪「豆腐小僧」の話
おはようございます。
今日もさぶくて身体が布団に根付いて動けません…ぶるぶる。
今日は豆腐小僧のお話です。
妖怪「豆腐小僧」というのは「豆富小僧」の題名で、可愛い感じの絵で素敵な映画にもなりましたね。
なので知っている方が多い妖怪ではないでしょうか?
姿かたちは頭に竹笠、手には丸いお盆、その上には紅葉豆腐を持っている小さくて可愛い小坊主の姿で描かれています。
↑こんな感じ
ちょっと調べると結構オサレさんで、着ている着物は疱瘡(天然痘)除けの春駒やダルマやミミズク、振り太鼓や赤魚等の縁起物や、童子の身分を著す童子格子に似た模様の柄も着たりしているようです。
それもそのはず、江戸時代の怪談集とか絵草子とか、はたまた玩具にまで親しまれたようで、豆腐小僧の服装も当時の子供達の健康を願った着物で描かれたのでしょうね。
そんで、この妖怪は何か悪い事するの!?
…といったら、前の「波山」同様、何もしません。
豆腐や酒の買出し役の小間使い。
たまに雨の日に人の背後を付いて回る程度の、お人よしで気弱な可愛い愛すべき妖怪です。
そんな可愛い豆腐小僧にも昭和からちょっぴり怖い後付け設定が加えられたようです。
それは「盆にのった豆腐を勧められて、食べてしまうと体からカビが生える。」と言うお話。
誰がこの設定考えたんでしょうか?いい設定です(笑)
ちなみに私も昭和の人なので、豆腐小僧の豆腐カビ生える設定の申し子でございます。
大好きな水木しげる先生の妖怪クイズ大百科にも書いてあるもん!(笑)
…余談ですが「妖怪クイズ大百科」は復刻しております。
うちの旦那が去年のクリスマスプレゼントの一つに買って参りました。
よく分かっている旦那です、いい奴です。
買ってきた旦那はこの本を取り出すと「どれくらい覚えているか問題を出す!」
と意気揚々とランダムで問題を出し始めました。
基本三択問題のクイズで、旦那は私が間違って答えて悔しがっているのを尻目に
「…まだまだだ、勉強不足だな、精進しなさい(…ふっ)」
等と二枚目インテリクールを気取りたがっていたのでしょう。
見た目は巨大な信楽焼きの狸のくせに生意気な。
出会った頃から後頭部禿げてたくせに生意気な。
もちろん、私がそう簡単に不正解を出す訳がありません。
小学生の時に参考書のように読み漁っていたのですから。
余りにも不正解を出さないので、最後は三択さえ言わなくなりました。
そして「豆腐小僧は出会うときまって豆腐を差し出すが、その豆腐を食べるとどうなるのだろうか?」と言う問題を出しました。
なので迷わず「食べたら体からカビ生えんだよ。」と答えると、とうとう「なんでぇ!?」とキレ始めました。
なので「…いや、カビ生えんだよ。」と静かに言うと、旦那はしばらく考えた後、一言。
「…食べたぁ?」
こう言いはじめたらもう彼に何を言っても無駄です。
という訳で、私は旦那の中では「豆腐小僧の豆腐を食って体からカビ生やした嫁」という新しい認識が生まれたようです。
うちの旦那はいったい何と結婚したんでしょうね。
怖いですね。(笑)