LIENスタンプのリジェクト話
相変わらず、自由気ままに書いたり書かなかったりしております。
皆様はお元気でしょうか?
私はむちゃくちゃ元気ですが、地味に夏の疲労が今頃になって出ております。
歳ですね、はい。
最近、前からじわっと描いていたLIENスタンプが完成しましてね。
あー…やっとできたわ~と胸を撫で下ろしています。
せっかくなので貼っておきます。
[ゾワッと奇ッ怪!妖怪図鑑]
↑英語表記になってると思いますが、ちゃんと日本語で出ますのでご安心を。
さて、今回はリジェクトのお話。
スタンプ作らない人には「なんぞ?」と思われるかもしれません。
LIENスタンプのリジェクトとは、直訳その名のとおり「不合格」という意味です。
スタンプ作成にあたって、販売された場合は老若男女世界各国の人たちが使うわけですから色々と細かい描いたらいけない決まり事がある訳です。
エロだったりグロだったりウ〇コだったり広告だったり飲酒推進やバイオレンスだったりですね。
その決まり事に触れちゃった場合「リジェクト」されちゃうわけです。
もちろん、リジェクトされても新たに訂正して審査に通ればスタンプとして販売できます。
で、普段日本で暮らしているとまったく意識していなくて、他の国や地域の問題で「え?…あ!これリジェクトなんだ!」ってのが結構あると今回理解しました。
もちろん私のスタンプですが、きっちりリジェクトありました。
まず、私は販売地域を限定するのが良いのか分からなかったので全世界にしたところ、インドネシアでは私のスタンプ内容では販売できないらしいので、販売地域を訂正してくれと。
そして、意外や意外。
いや、むしろ意外ではないのかもしれませんが、たぶんこれは風土とか宗教観なんだと思いますが、下の五枚がリジェクト対象になりました。
そう、全部「坊主」の妖怪なんです。
もちろん、リジェクトの理由はこれ。
「宗教、文化、民族性、国民性を攻撃し、または特に不快感を与えるもの」
でした。
日本は坊主の袈裟着た妖怪が結構多いんですよね。
ユーモラスだったり当事の風刺だったりする訳なんですが、たぶん敬虔な仏教国だと妖怪などの袈裟を着た良くない化け物は不快なのだろうなと。
だって、外人さんは日本の風土や感覚や言い伝えとか妖怪なんて知らないですもんね。
あともう一つがこれ!
「旭日旗、またはそれに類似した構図」
これはまったく考えてなかったです。
日和坊という妖怪につけた日光マーク、これですね。
この妖怪は、山岳に現れると天気が良くなって晴れると言われている妖怪なんで、ぽちっとお日さまさんさん的なイメージでワンポイントで入れたのですが…
第二次世界大戦のイメージなんでしょうね。
全くと言っていいほど旭日旗類似の感覚がなくて、指摘されてから「へ?…え?あったっけ…あぁ!!なるほど!」となりましたね。
これはなんと言うか、私くらいの年齢から下の人は無感覚かもしれません。
という訳で、これを削除して描き直しして審査通りました。
色々と今回は勉強になりましたね。
とにもかくにも、一生懸命描いた昔ながらの日本の愛すべき妖怪にちょっとユーモアを加えたスタンプなので、皆さんのもとで可愛がられてもらえば良いなって思っています。